製造元:ユニオプト(株)

ABR-EXやSBRモデルに試料の加圧装置を組み合わせることで,高精度な光弾性定数測定が可能になります.試料ステージ部に自動延伸装置を搭載し,試料に負荷を加えながらその時点での複屈折量を測定します.延伸装置は,試料セット部に温度制御機構を設けておりますので,材料に適した温度における延伸が行えます.また,この延伸装置を回転・傾斜ステージと組み合わせることで,屈折率楕円体の測定や入射角を変更した場合の複屈折特性評価試験などを行うことが出来ます.解析部は関西大学・田實教授との共同研究により開発されたものを搭載しています.試料ステージ付きのABR-10A-EXをお持ちの場合には,その試料ステージを併用する構成とすることが可能です.また,光軸が上下に配置されているABR-10A-40のようなモデルにも延伸装置などの搭載が可能です.従って,通常の測定法により,試料の複屈折2次元分布の計測機能を損なうことはありません.

 

▶ 主な仕様

・変形モード          :引張り・圧縮測定
・サンプルサイズ    :引張試験用 : 10 x 80 mm
          : 圧縮試験用 : Φ 20 mm, thin 15 mm
・暑さ           :0.3 – 15 mmまで対応可能
・駆動方式            :ステッピングモータによる左右ネジ同時駆動
・引張圧縮距離        :100 mm Max.
・ロードセル           :定格 50 N (200 N, 1000 Nに交換可能)
・恒温層温度制御     : 室温~200℃
・温度制御精度      :±1℃

▶ 測定項目

・光学特性 光弾性定数,複屈折
・力学特性 弾性率(ヤング率),破壊強度
・これらの測定によって,弾性領域におけるモフォロジー解析や,延伸特性・配向特性の解析を行うことが出来ます.

▶ 測定例

TACフィルムの光弾性定数測定例

光弾性測定時に同時に得られる
「歪 vs. リターデーション」曲線

 

▶ 組み合わせ

ABR-10A-EXベース

 

 

ABR-10A-40ベース
温調機付き圧縮引張装置